高次脳機能障害~遂行機能~
- sankatsu0901
- 2024年9月10日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年12月4日
遂行機能とは
生活をしていくうえで計画力は大事な能力になります。
段取りや手順を考える時は大体なるべくは無駄なことをしないで効率的に楽にできるように順番ややり方を工夫していると思います。このように何かをしようと思ったときに手順を計画し、効率的にうまく行うまでの機能を遂行機能といいます。
この機能をうまく働かせるためには注意、知覚、言語、思考、判断能力をまとめて使える力が必要となります。
上記の図は神経心理学ピラミッドと言われるものです。
これは「下位の欠損はそれぞれ上位のすべての欠損に影響を与える」という図式で認知機能の働きを表しています。
今回お話しさせていただく遂行機能は上位に位置しているので、かなり高度な機能であると言えます。
遂行機能障害とは
遂行機能障害になるとどのような問題が生じるのでしょうか?先ほどお伝えしました通り段取りや手順がうまく組み立てられなくなりますので、例えば大阪駅に11時に待ち合わせの場合、何時に家を出れば良いのか?徒歩、バス、電車など、どの交通手段を組み合わせるのが最適なのか?といった事が分らなくなったり、電車の乗り換えの時にどこの車両に乗っていればスムーズに乗り換えができるのか、エスカレーターや改札の位置を想定して乗車することができなくなってしまいます。
遂行機能障害への対応
遂行機能障害への対応としては、作業自体は可能なので具体的に指示をしたり、頻度の高い作業は手順をマニュアル化し提示したりします。そしてそれを習慣化してもらうという対応方法があります。
ここで、『具体的に指示をする』という事がとても大切になります。例えば仕事で使用する資料を15時までに作っておいてと言われたら、その仕事自体はそこまで時間がかかるものではなくても15時に終わるように作成するため、結果それ以外の仕事はできずに非効率な作業となってしまうというような事があります。
また融通が利きにくいため、イレギュラーなことには対応困難となります。その為どうしたら良いのか分からなくなった時は、誰に連絡し指示をもらうのか約束事を決めておくのも良いかもしれません。
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